個人開発・プログラム

安心安全な社会の実現を目指すアプリ!「みんなのチカラ」を作ろうと思った理由

こんにちは個人でアプリ開発しているYuKiOです。

突然ですが、大分で発生した死亡ひき逃げ事件で、未だ犯人が逃走中なのをご存知でしょうか?残念ながら事件発生から1年以上が経過して逮捕に至っていません。

容疑者逮捕のために、何か協力はできないか?と考え、情報をもっと集められるように「みんなのチカラ」というアプリを作りました。簡単に目撃情報などを提供できるアプリです。

アプリのダウンロード

 

みんなのチカラとはどんなアプリ?

みんなのチカラは、「ひとりひとりのチカラ=情報」を集めて、安心安全な社会の実現を目指すアプリです。指名手配情報、行方不明者情報、危険マップといった機能を通じて、社会や街の安全に貢献するためのプラットフォームを提供します。

みんなのチカラは何を目指しているのか?

私はこのアプリを通じて、すべての人が手軽に社会の安全に貢献できるようにしたいと考えています。

みんなの力が集まれば、大きな力となり、一人ひとりが安心して生活できる社会を創り出せると信じています。

そのためには、危険な人物や場所など情報の一元管理や簡便な通報機能の提供などが必要で、「みんなのチカラ」はそのような場所を作ることを考えています。

みんなのアプリを作ろうと思ったキッカケ

大分別府で発生したひき逃げ殺人事件を知ったことがキッカケでした。

事件詳細

https://beppunegaukai.hp.peraichi.com/

2台のバイクに1台の軽自動車がノーブレーキで突っ込み1名が亡くなり、
事件からもうすぐ1年以上が経過していますが、今でも八田與一容疑者逃走中です。

この事件に関してのYoutubeなどで特集された番組を見ていた時に、事件の詳細を知れば知るほど、悲惨で胸が締め付けられるほどに苦しくなり、特に亡くなられた男性のお父様が病院から連絡の際に「心肺停止という言葉が理解できなかった」とおっしゃっていたのが印象的でした。

私にも息子がいまして、2歳の時に緊急で手術をすることになりましたが、手術が終わるまでの4時間は本当に苦しくて、現実を現実と受け入れらない辛い時間でした。

遺族の方の気持ちとは比べものにはなりませんが、現実に思考が追いつかない状況は2度と経験したくないもので、ご遺族やご友人の方々の辛さは筆舌し難いものであると思います。

私自信も指名手配犯の捜索に協力しよう行動している中で、いくつか課題が見えてきたためアプリを開発することにしました。

捜査協力の3つの課題

捜査協力するにあたって3つ課題があると感じました。

1つ目は「情報の複雑さ」、2つ目は「情報の遠さ」、3つ目は「通報への心理的ハードル」です。

情報の複雑さ

指名手配犯の情報全般に言えますが、指名手配犯の情報は各警察署は独自のWebサイトを持って運営してたり、都道府県のWebサイトで掲載されたりとバラバラです。また掲載内容やデザインも統一されておらず、どこから通報すれば良いのか非常に迷いました。

手配書のPDFをダウンロードしておけば良いとも考えましたが、自分のスマートフォンのフォトライブラリに指名手配犯の画像があるのは抵抗ありますし、紙として持ち歩くのも面倒ではないでしょうか?

YouutubeやSNSなどにも情報が記載されていますが、都度検索して探す必要があり、これも手間です。

そのため、どこかに情報が一元管理されて表示できる、仕組みが必要だと感じました。

情報の遠さ

上記に情報の複雑さに加えて、情報の遠さがあると考えています。例えばこの事件を検索してもニュース記事が上位になってしまい、警察署や支援団体のWebサイトにたどり着くのも一苦労だったりします。

情報提供するの時のハードルにもなりますし、一時的にメディアが報道することによって関心が高まりますが、それは常に受動的な場合が多いです。報道がなくなると人々の意識の中から消えてしまいがちです。

そこで能動的に情報を得れるように、すぐにアクセスできるような仕組みが必要だと感じました。

通報への心理ハードル

指名手配犯情報を提供したことがあるという人は稀だと思います。実際に似た人を探そうと試しましたが、一瞬で人の顔を確認するのは想像以上に難しかったです。目撃者も「なんとなく似ていたな?」とすれ違った後や、しばらくして気づくことが多いのではないでしょうか?

さらに、人は未経験の行動に関しては無意識にストレスを感じます。

・「自分の情報が間違っていたらどうしよう?」
・「何をどう伝えたらいいんだろうか?」
・「仕事が忙しくて、裁判で証言求められたら・・・」
・「警察に連絡するのは緊張する。」

とさまざまなな心理的ハードルがあります。

さらに先ほども述べたとおり、通報先もわかりづらく、電話のみだったり、専用フォームの入力項目が多かったりと、高いモチベーションを持った人でなければ通報まで至らない気がしました。せっかく有力な情報だったのにも関わらず、「気のせいだったかも」と通報をやめてしまう人も出てくるではないでしょうか?

また、情報提供はしたいけれど、懸賞金は不要だし、個人情報も明かしたくないという人もいるかもしれません。特に、容疑者が潜伏するような場所にいる場合、異なる事情で身分を明かせない場合もあるでしょう。

そこで、もっと簡単に決まったフォーマットで情報でき、かつ個人情報を盛り込まない方法が必要だと考えました。

アプリで目撃情報を点から線へ

「みんなのチカラ」では、指名手配犯らしき人物を目撃したら、地図をタップして、以下の情報を選択するだけで簡単に投稿できます。

・目撃場所
・目撃日時
・目撃した距離(選択式)
・気になった特徴(選択式)
・自由記載(任意、記入式)

捜査関係者からすれば、もっと詳しい情報がほしいと思うはずです。

しかし、これ以上情報を入力する場合は通報のハードルが上がってしまったり、もっと詳しい情報なら、警察に通報したほうがいいでしょう。

先ほども述べた通り、このアプリの確信は「なんか似ているけど?自信ないし・・・」のような消えていってしまう情報を拾い集めることだと考えています。

「なんとなく」の精度の低い情報でも、提供者が多くなれば情報は塊となって、一つの傾向がでてきます。

例えば、東京の上野周辺で局所的に情報が増えた場合には、疑わしき人物がいる可能性が高まります。

そのような点から、消極的な通報を拾うことが大切だと思っています。

ただこの機能が効果を出すには、やはり多くの人が利用する仕組みが必要です。

ぜひ拡散頂きたいのですが、それだけでは一般の人はなかなかアプリを使ってくれないと思います。

そこで現在未稼働のサービスもありますが、アプリを入れてもらうための機能を指名手配犯通報でなく4つを提供します。

アプリの主な機能

指名手配情報:指名手配犯の情報を一元管理し、その情報を簡単に把握できるようにすることで、市民一人ひとりが警察と協力して犯人逮捕に貢献できます。

行方不明者情報:行方不明者の情報を集め、共有することができる機能です。家族や友人が行方不明になった際に、その人物の特徴や最後に目撃された場所を登録することで、多くの人々が情報共有に参加し、早期の発見に繋がる可能性を高めます。

危険マップ:地域内の危険地点を登録・共有できる機能です。不審者情報や危険運転、危険な場所などを地図上で確認することができます。みんなで情報共有することで、行政に改善や危険な車が現れる地点で取り締まりを警察に提案したり、安全な街づくりに貢献できることを目的にしています。

緊急ブザー機能:非常時に瞬時に反応することができる緊急ブザー機能を提供しています。一つのボタンを押すだけで大音量で警報が鳴るため、周囲に危険を知らせることができます。

特に緊急ブザー機能だけでも、いざという時に入れておいて損はないかと思い導入しています。

個人開発力を役立てたい

本来であれば、こういうものは国であったり警察であったりが用意すべきかなと思います。

企業であれば収益性が見込めなければ作るのは難しいと思うので。

といはいえ、国や警察も色々な縛りがある中で、プロトタイプを作るのも苦労するのも事実。

いざ作ろうとすると数億円〜数十億みたいなことになりがちで、スモールスタートが難しいかなと。
とはいえ誰かが、こんなものがあるというのを示す必要がある中で、個人開発者であればこのレベルのアプリを作るのはそこまで大変ではありません。

個人開発者の強みを活かせる分野かなと思います。

だからこそ今回作ってみました。

これがうまく機能するのかはわかりません。儲かりません。なんなら、少しマイナスくらいです。

しかしながらこのアプリをキッカケに、少しでも犯人逮捕に協力できれば、そして今後の捜査にもっとアプリを利用するキッカケになれば嬉しいです。

事件・事故の報道を見ていると、全く自分が住む世界とは違う話、他人事のように感じてしまうでしょう。

ただ、誰しもが明日、被害者や遺族になるかもしれない。事件は事故は身近にあるものだと今回の大分の事件で気付かされました。

何より被害者の人生は戻ってきません。遺族の心が完全に癒えることはないでしょう。

僕らが何をしたって、元に戻すことはできません。

だからこそ、せめて犯人を捕まえて罪を償わせる。

僕らにできることはそれだけです。そして、今後先同じような事件が起きたとしても「逃げられない、逃げても無駄」そんな社会になればいいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ぜひ、アプリをダウンロード頂ください。もしかしたら、あなたの近くに逃走中の八田容疑者がいるかもしれません。

知り合いや友人にも紹介してください。

みんなのチカラで捕まえましょう。

協力していただける企業さんや飲食店さんや店舗さんを募集してます!

もっとこのアプリを広げていきたいと考えていますが、多くの人に使ってもらうには、使うことによるメリットも提供していく必要があると考えていますが、個人では時間も予算も限界があります。

この活動に共感してしていただける、例えばスポンサーになっていただけるような企業さんや、アプリをインストールしたユーザーさんに特典を提供いただけるような飲食店さんや店舗さんを募集しています。

例えば企業さんであれば、ネーミングライツ等の協力ができたりしますし、飲食店さん・店舗さんであれば、特典が受けれられる店舗として紹介させていただくようにします。それぞれ相談させてください。

ご協力いただけそうな場合は、アプリの問い合わせまたは、以下の問い合わせ窓口よりご連絡いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

 

アプリのダウンロード

 

普段はアプリ開発についてなどを発信しています。

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