こんにちは、YuKiOです。
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カメラのAPS-C機からフルサイズ機へのステップアップについて悩んでいたのですが、様々な方のアドバイスもありAPSーC一眼のD5500から、フルサイズ-ミラーレス機のa7iiiに変更して2ヶ月ほど経ちました。
ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: エレクトロニクス
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この記事では私と同じように、APS-Cや1インチセンサーカメラを使っていてフルサイズ機にステップアップしたいけど迷っている人向けに、2ヶ月ほどフルサイズ機を使ってみた経験からアドバイスをしていきたいと思っています。
フルサイズにステップアップしようと思ってネットで調べてみると、APS-Cとフルサイズのスペックや写り方の比較など、理論的な情報は山程あります。
「高いお金を払うんだから、後悔したくない!」
という思いから、フルサイズを所有することで、どのように写活が変わるのか、もっと感覚面で自分を納得させる情報が知りたかったんです。
でも、そのような、感覚的に説明されている記事は少ない印象でした。
だから、このブログでは「スペックや解像度」などの理論的な比較よりも、APS-Cからフルサイズに移行することによる写活や写欲の変化、感覚面を重視して書きました。
なので、特に作例とかも出しません。
他のフルサイズとAPS-Cを比較しているサイト情報の補足として、ご覧頂ければと思います。
それでは、長文ですが最後までお付き合いください。
フルサイズにして正解だった?後悔してない?
APS-Cからフルサイズに変更して本当に正解でした。
正直もっと早くフルサイズデビューをしていたら・・・と反対に後悔をしているくらいです。
カメラが好きなら、APS-C機からフルサイズ機することによる感動が多いですね。
そもそもフルサイズに変更しようか悩んでいる時点で、あなたもカメラが好きなはず・・・。
カメラが好きじゃない人だったら、価格が20万円と聞いた時点で考えるのすぐに辞めると思います。
つまり、この「フルサイズにステップアップするか?しないか?の悩み」を持っている時点で、フルサイズにステップアップして後悔はしないはずです。(もちろん機種選びは重要)
今になって思のは、カメラ好きにとってフルサイズにするメリットは大きいと思っています。
その上で、具体的にフルサイズにステップアップして私の写活がどう変化したのか?
それを紹介していきたいと思います。
フルサイズに変えて写活はどう変わった?
ここからは、フルサイズ機にステップアップしてから、写活がどう変わったかを紹介していきたいと思います。
フルサイズ機にステップアップしたことで、
- 写真に関する知識が深まった
- 写真の表現方法が広がった
- 写真を撮るのが更に楽しくなった
と段階的にメリットを享受できました。
フルサイズ機にステップアップしたことによる、具体的な変化を紹介していきます。
1.ボケについて理解が深まった。
APS-Cや1インチセンサーのカメラを使っている時に苦労するというか、求めたくなるのが「ボケ」ではないでしょうか?
なんとか背景をぼかそうとして、低いF値の明るいレンズを使用したり、望遠レンズを使ったりしていませんか?
このAPS-Cの感覚でフルサイズ機に移行すると、そりゃビックリするくらいボケてくれます。
APS-Cの感覚でぼかそうとして、「ぼかし過ぎて失敗」という初めての経験をしたくらいです。
F値が4と聞くとあまりボケなさそうというイメージありませんか?
でも、フルサイズだと十分ボケてくれます。
だから逆にフルサイズにステップアップしてから、ボケの量を気にして撮影するようになりました。
さらボケの表現についても考えるようになったので、最近ではF8とかF11で解像感を上げ、「あえてぼかさない写真」というのも好んで撮影するようになりました。
APS-Cまでは「何でもかんでもボカす」という撮り方でしたが、今では撮りたいイメージによって「ボケの量を調節する」という撮影スタイルが変化して、カメラの技術面もステップアップできたと思います。
2.露出に関して意識が高まった
フルサイズに変えるメリットに、ダイナミックレンジ(明暗差の領域が広さ)が広いという点が挙げられます。
じつはa7iiiの購入前に、実機を試しにソニーストアに行き、ニコンのd5500と同じ条件で比べてみたことがあります。
しかし、帰ってRAWファイルを現像しても、そこまで違いがわかりませんでした。
ダイナミックレンジが広いといってもピンとこない状態でした。
ただ購入後、日中の明暗差が激しい所で撮影したRAWファイルを現像した時に「ダイナミックレンジが広いというのはこのことか!」とAPS-Cとフルサイズの差を感じることができました。
今までAPS-CのD5500の感覚で、現像時に暗い部分を明るくしたらこれくらいだろう・・・という予測を、a7iiiはかなり上回ってきます。
こんなところまでしっかり写っていたの?・・・というくらいに。
これからフルサイズに変更しようとされている方にお伝えしたいのは、「お店の中での撮り比べても、ダイナミックレンジの差を感じることができない」ということです。
実際にダイナミックレンジの広さを感じてから購入したいなら、レンタルなどをして、屋外で撮影するしかないと思います。
で、そもそもダイナミックレンジって必要なの?という話もあると思います。
個人的には見解として、「暗い部分を明るくできる」「明るい部分を暗くできる」ことの何が良いかというと、人間が見ている感覚に近い形で表現できるからだと思っています。
例えばバスの中にいて肉眼で、明るい窓の外の風景を見ていても、中の降車ボタンや広告が黒つぶれして、見えないということはないと思います。
でも、カメラの場合、日中の風景に露出に合わせると、バスの中は暗くなってしまって黒つぶれしたように写ります。
人間の目って明暗差の補正力が凄いんですよね。
それでフルサイズなら、APS-Cや1インチと比べて、明暗を調整できる幅が広くて画質が落ちづらいので、人間の見た風景に近いものが再現しやすです。
だから、インスタとかツイッターで見かける「なんか雰囲気いいな〜」という写真が撮れやすくなると思います。
フルサイズにしてから、明暗差を意識するようになったので、「黒つぶれ」、「白つぶれ」、「全体の明るさ」など、露出を意識して撮影するようになりました。
3.夜の撮影も楽しくなった
フルサイズになると、センサーサイズが大きくなるので、暗所での撮影が楽になります。
正直、明暗差があるシーンは別として、日中であればAPS-Cとフルサイズとの違いは分かりづらいと思います。
反対に暗所、夜に撮影すると、その差を現像した時に感じます。
もちろん限度はありますが、現像時にAPS-Cの感覚で暗い場所を明るく補正しても、写真が汚くなリづらいので、フルサイズってすげなと思います。
今サブで1インチセンサーのカメラを使っていて、夜に撮影した写真を現像した時に、センサーサイズの差を痛感しますね。
APS-Cでも、夜は綺麗には撮れるのですが、感覚的には「あと1段階明るくしたい!」なんて場面でも、フルサイズでは余裕があります。
だから普段カメラを持ち歩いていますが、夜の撮影も楽しくなって、ついつい帰りが遅くなりがちです 笑
4.フルサイズ感を味わえる
これは人それぞれだと思うのですが、フルサイズにステップアップしてから、フルサイズを使っているという満足感がとてもいいです。
いつもa7iiiを眺めて、ニヤニヤしていしまいます。
「あ、俺、フルサイズ使っているんだ。」という思うのが気持ちよくて、撮影にいきたい気持ちが溢れてきますね。
APS-Cを使っているときよりも、写欲が溢れでるようになりました。
5.フルサイズだから言い訳ができない
フルサイズにすると、撮影できる幅が広くなるので、撮影が楽になる場面が多いです。
反対に機種としては最高のスペックに近いので、性能的な言い訳ができなくなります。
また、有名なカメラマンさんも使っているので、良い写真が撮れないのは完全に自分の実力と認めざる負えないので、潔くなれると思います。
あれこれ余計なことを考えずに、とにかく数を撮ることに集中できるようになりました。
6.フルサイズ換算からの呪縛から開放
これはオマケ的なのですが、APS-Cを使っているとフルサイズ換算の画角を計算する必要がありますが、フルサイズならレンズに書いてある焦点距離でOKなので楽になりました。
APS-Cだと、35mmが、フルサイズ換算で約50mm標準くらいですよね?
頭では理解できても、視覚的には35mmという数字がちらついてしまうので、混乱することもありました。
余計なことを考えなくなるのは楽ですね・・・笑
以上がフルサイズにステップアップしてから写活で変わった所です。
やはりAPS-Cからフルサイズに変えると写真に対する知識が自然と強化されて、撮影の幅が広がったのを感じられると思います。
撮影の幅が広がることで、自分なりの新しい表現も見つかり、更に写活が楽しくなりました。
フルサイズに関しての疑問や不安について
これまでフルサイズ機にステップアップして、写活で変わったところを紹介しました。
ここからは、フルサイズ機に変更する前の自分が持っていた疑問について、今の自分が答えていきたい思います。
Qレンズが高くて今後が不安になる。
フルサイズに変更する時に心配になるのが、交換レンズの値段だと思います。
フルサイズのレンズは高い!
APS-C専用のレンズだと、高くても6万円くらいで購入できますが、フルサイズだと安くても5万円クラスで、高いと20万円超えなんていうのザラですよね。
フルサイズにするとあまりレンズが揃えられないじゃないか?という問題はあります。
オススメは一番最初から優秀で汎用的なレンズを買うことだと思います。
最初のレンズとして、一番よく使う画角で汎用的なF値が明るいズームレンズを購入してしまえば、あとは単焦点レンズを追加するくらいで十分満足できてます。
私の場合は、はじめに大三元レンズと呼ばれる【28-75mm F2.8のタムロン】のレンズと55mm F1.8単焦点を買いました。
レビューを見ていると、純正の大三元レンズのほうがAFが早いとか、食いつきがいいとかありますが、個人的にはストリートスナップなので、AFの性能があまり関係ありませんでした。
この2本でほぼほぼ満足していて、あとは広角の単焦点がほしいかなというところです。(オールドレンズは買い足ししたりしています。)
キットレンズは、焦点距離がタムロン被ってしまうので、ボディのみを購入しました。
キットレンズは軽量で、性能も良いとは聞きますが、結局F値が焦点距離で変わってしまうのが面倒なので不要と判断しました。
キットレンズは中古でも安く出回っているので、必要であれば買い足せますし。
あとソニーa7iiiだと、オールドレンズも沢山使えます。
オールドレンズであれば、安ければ500円〜10000円程度で買えるので、マニュアルフォーカスになりますが、現代のレンズとは違う描写になるので、あまりお金をかけずにレンズ遊びができます。
マニュアルフォーカスも面白いです!
フルサイズのユーザーになってから、APS-Cと比べて気軽にレンズを増やせなくなる分、冷静に自分のレンズ資産や構成を考える良い機会になったと思います。
ちなみにフルサイズの場合、APS-Cと比べて焦点距離が1.5にならないので望遠が苦戦すると言われています。
私の撮影スタイルは、望遠を使う機会が少ないのもありますが、APS-Cのときはボカすのに望遠側を必要としていたところもあるので、フルサイズにしても望遠がもっとほしいなと思うことは少なくて最大75mmでも満足できています。
高価なカメラを持ち歩くのが緊張する
購入した直後は、「30万円のネックレス」感覚がすごかったですが、1ヶ月もするとAPS-Cのカメラに対する感覚と変わらない感じになりました。
カメラはもともと精密機械なので、それなりに丁寧に使いますよね?
フルサイズにしたことにより、APS-Cよりメンテナンスはしっかりするようになりました。
最新のカメラと旧モデルはどっちがいい?
フルサイズに移行する時に、a7iiiかa7iiで悩みました。
値段が10万円くらいの差があるので、まずはイニシャルコストを下げるの手だとも考えました。
個人的には、最新モデルを購入してよかったと思っています。
というのは、結局どこかのタイミングで最新機種が欲しくなると思います。
また、どこかの買い替えのタイミングで、中古として売り出した時に最新機種のほうが値段が高く売れるので、買い替え時の足しにもなりやすいはず。
結局、払う痛みは、払ってしまえばあとは関係ないので、せっかくフルサイズデビューするなら現状で一番良い機種にしたほうがいいと思います。
まだフルサイズを使える実力じゃない、APS-Cでいいのでは?
フルサイズじゃなくてAPS-Cでも十分いい写真は撮れる。
プロカメラマンでもAPS-Cを使っている。
と聞いたりしませんか?
当たり前ですが、フルサイズだから写真がうまくなるわけではありません。
ただし、フルサイズを使ったことがあるからこそ、見えてくるもの、得られる知識があると思っています。
個人的には、フルサイズじゃなくてもAPS-Cでもいいと言えるのは、フルサイズを使ったことあるからではないでしょうか?
フルサイズならどの程度できるのか、どの場面では有効なのか?
APS-Cなら撮影ができる範囲や表現、テクニックにや引き出しがあるから、言えるのだと思います。
私自身も、フルサイズを使いこなすには、ある程度の実力を持った人でないとだめだと思っていたのですが、今ではそんなことないなと思います。
フルサイズにすることで、写真に関する知識も深まるし、写欲も高まります。
フルサイズにすることで得られるものは大きいと思います。
その上で、撮影スタイルや環境により、フルサイズにするのかAPS-Cにするのか、選択するだけなので、実力は関係ないと思います。
フルサイズだと持ち運びしづらいのでは?
たしかにフルサイズ機は、APS-C機と比べると大きくなります。ある程度持ち運びすることを考えて、フルサイズ機でも小さいa7iiiにすることにしました。
おそらくニコンのD850とか、一眼のフルサイズは毎日持ち運ぶのは辛いと思います。
a7iiiなら、d5500と比べて重くはなりましたが、全体の大きさはそこまで大きくなっていないので、持ち運びには困っていません。
毎日持ち運びするなら、機種の重さは重視したほうが良いと思います。
持っていくシチュエーションでレンズを変えて、撮影するか分からないときは50mmのオールドレンズをつけて、軽量スタイルで撮影していたりします。
フルサイズに変えてから更に写真が好きになり、楽しくなったので、カメラ自体と持ち歩くことが苦にならなくなりました。
また、カメラバックをこだわることで持ち運びは楽になりました。
私はpeakdesignのカバンを使っています。
【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン エブリデイバックパック30L チャコール BB-30-BL-1
- 出版社/メーカー: ピークデザイン
- 発売日: 2016/12/18
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a7iiiを持ち運べない場合で、コンパクトにしたいときは、RX100m3にするなど臨機応援にしています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はAPS-Cや1インチセンサーのカメラから、フルサイズ機に変えたい人向けに記事をかきました。
なるべく理屈的にならず、感覚的なものを大切にしてお伝えしてきました。
これでは言えるのですが、カメラが好きなら「フルサイズ」に変えても後悔しないです。
フルサイズにしようか?と悩んでいて、この記事を最後まで読み切ったあなたは、もうそりゃカメラ好きなので、満足しますよ。
もし何か質問がありましたら、お気軽にコメントください。
それでは、またお会いしましょう!