個人開発・プログラム

なぜ?死ぬことよりも、髪型を気にする非合理な日本人

どうも、個人でアプリ開発をしているYuKiOです。今日は、最高にかっこいいメモアプリ、「ハッカーメモ」など、合計14本のアプリをリリースしてきた経験をもとに、いくつかの知見や感想を皆さんとシェアしたいと思います。

このブログは音声配信した内容を文字起こしし、ChatGPTによって要約してブログ化したものになります。詳細を聞いたい場合は下記ですべてを聞くことができます。

さて、今日お話ししようと思っているテーマは、「ユーザーって未来の大きな損失には鈍感で、直近の小さな損失にはとても敏感」ということです。具体的には、ある例を通じてこの話を展開したいと思います。

最近、自転車のヘルメット着用が義務化されましたが、罰則がないため、結局は着けるも着けないも自己判断となっています。そして驚くことに、実際に見てみると、ヘルメットを着けている人は少数派。ヘルメットを着ける理由としては、自分の身を守るため、特に交通事故が発生したときのリスクを下げるためです。ヘルメットを着用すると、事故時の死亡率は格段に下がるのです。

では、なぜ多くの人がヘルメットを着けないのでしょうか?「髪型が崩れるから」「暑いから」「ファッション的にダサいから」などといった理由が主だと思います。しかし、よく考えてみれば、命を守るためのヘルメットを着けることと、一時的に髪型が崩れること、どちらが重要なはずでしょうか。そう、自分の一番避けたいリスク、死というものを許容してしまう、この非合理性に気づかされます。

そして、この話はアプリ開発にも直結します。アプリを提案する際に、未来に起こる可能性のある大きな損失を訴えても、なかなか反応が得られないのが現実です。人間の心理として、直近の小さな損失には敏感で、未来の大きな損失には鈍感という傾向があります。何故なら、未来の損失は具体的でなく、抽象的であるために、それが自分にとってどれほどの影響を及ぼすのかをイメージしにくいからです。

例えば、地震や環境問題など、遠い未来の問題について語られても、それが自分の生活にどれほどの影響を及ぼすのか、具体的にイメージするのは難しいですよね。反面、クーポン券を使わなかったら損する、といった直近で生じる小さな損失には、我々は敏感に反応します。それは、直接的な結果を見越して行動を起こすからです。

この傾向を理解して、アプリの提案をする時には、大きな未来の問題を訴えるだけではなく、具体的な損失や得をイメージしやすい形で提示することが重要です。特に、未来の損失を訴える場合、それを具体的な実例や事例を通じて示すことで、より効果的に伝えることができます。

例えば、僕の妻が車に乗る時、最初は後部座席でシートベルトを嫌がっていました。でも、ドラマでシートベルトをしていなかった結果、悲惨な事故に見舞われるエピソードを見た後、自分から積極的にシートベルトを着けるようになりました。つまり、単に「シートベルトをつけないと危ない」と説くだけでなく、具体的な事例を見せることで、その重要性を実感し、行動を変えたのです。

これは防災対策や環境問題、そしてアプリ開発においても同様です。大きな問題を伝えるとき、実体験に近い事例を示すことで、より具体的に理解してもらえるのです。だからこそ、私たちがアプリを提案するときには、抽象的な説明だけでなく、実際の利用シーンや具体的な機能をビジュアル化したデモ、または実際にアプリを使った体験を提供することが重要になります。

ユーザーがそのアプリを使って何ができるのか、何が得られるのか、どんな問題が解決できるのかを具体的に体験させることで、アプリの価値をより深く理解してもらえるでしょう。また、それはユーザーが自分自身でアプリの価値を見つけ、その使用を続けるための鍵となります。

未来の可能性を訴えることはもちろん大切ですが、現在のユーザー体験を最優先に考えることが、アプリ開発における成功への一歩となるでしょう。だからこそ、アプリの提案においてはユーザーの現在と未来の両方を視野に入れ、そのニーズに対応した開発が求められます。

それではまた!